R7.3.10全国青年部長視察研修会
日 時:令和7年3月10日(月)8:30~
会 場:なるせ自然共和国/鵜倉園地 美江島展望台
研修名:令和6年度全国環境連青年部長視察研修会
講師名:アルコ株式会社(三重県津市藤方2254-1)
取材後記
令和7年3月10日令和6年度青年部長視察研修会が三重県にて開催され、各県部長11名が参加しました。
アルコ株式会社様は水環境事業の他、斜面・落石崩壊対策事業、土木・景観事業を行っています。
初めに、なるせ自然共和国(三重県津市河芸町三行430)にて、環境部 技術部長 西山様、篠原様にご説明いただきながら、持続可能な循環型トイレ「ミニソフィ」を視察しました。
なるせ自然共和国は、『子供たちが自然の中で遊べる場所を』との想いから作られた里山型イベント広場であり、水道も電気も通っていない場所で水洗トイレが稼働しています。広々としたトイレスペースは車椅子やベビーカーの出入りもスムーズで、ベビーシートなどもありました。
コンテナに格納された汚水処理システムからトイレの洗浄水を作り出し、屋根に設置した太陽光パネルと蓄電池で電気をまかなっており、施設概要は、トイレ回数:50回/日、仕様:20ftコンテナ・多目的トイレ(大便器1、小便器1)・オフグリット型(太陽光発電、蓄電システム、無放流、上水の接続なし)となっています。
その後、鵜倉園地 美江島展望台(三重県度会郡南伊勢町)へ移動し、西山様、長谷川様にご説明いただきながら、土壌微生物膜合併処理浄化槽「ソフィール」(国土交通大臣認定)、雨水貯水・活用システム「アメリオ」を視察しました。
美江島展望台は『恋人の聖地』に認定されており、『誓いの鐘』や『鍵台』が設置され、視察時にも多くの方が訪れていました。
水道を引けない立地条件で、「ソフィール」と「アメリオ」が設置され、トイレの流し水はトイレ汚水を高度に処理した水を利用し、臭いや色が殆どありません。手洗い水は雨水を浄化して給水しており、様々な用途で有効活用できます。
施設概要は、「ソフィール」人槽:32人槽、汚水量:0.36㎥/日、仕様:処理水循環利用となっており、「アメリオ」タンク容量:1.6㎥、活用方法:手洗い水・掃除用水、水質:整雨レベルⅣ・制菌レベルCとなっています。
災害や立地条件など様々な状況下の中で、トイレは欠かせない施設であります。環境保全・省エネ・リサイクルをコンセプトにしたこれらのシステムを視察し、更なる環境への意識について学ばせていただきました。
循環型の持続可能な設備、そしてきれいな環境で快適に過ごせる事の大切さを改めて感じ、大変有意義な視察研修会となりました。
作成者:柏﨑 展子
【視察先:なるせ自然共和国】



【視察先:鵜倉園地 美江島展望台】


